Author:大坪敬史
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先日、神戸阪急(百貨店)で鱧が異様に安く売られていたので、あるクライアント先様の料理長に
「今年の鱧は安いのですか?」と伺うと、「大きな声では言えないが産地の〇〇では、どうも値決めが
されていて、これ以下で売らんようにしているようです・・・。で、同じ鱧が神戸の市場
に来ると値が下がるみたいで・・・」と教えていただきました。
又、一般市場に「鱧」が出ても、家庭で食べる文化が減っているようでどうしても値が下がって
しまうそうです。
伏字にしていますが、〇〇は関西の人なら誰でもわかるでしょう・・・。
同じ鱧でも卸される場所で値段が上下するようで、京都や大阪の料亭などにいくと
「料金なんぼでも良いので良い鱧送って」と言われるそうです。神戸も最初は同じような
こと言う人が多いらしいですが、最後には「もうちょっとやすうならんの?」と。。。
鱧ブランディングも認知度を拡大していますが、魚種や漁場によって取れた海産物の値段が
変っていくことが市場のおもしろさでもあります。鱧、河豚、蟹、のどごろなどの食材は
こういった波をくぐり抜けてブランドを維持してきていますが、話題の米はそういった話は
あまり聞きません。自由市場ばかりを追い求めるのは食糧事情の問題から難しいのかもしれ
ませんが、守るばかりでは市場も成長しないのだな、、、と改めて実感した次第です。