• プロフィール

    Author:大坪敬史

    大坪 敬史
    関西学院大学 文学部地理学科卒。
    民俗学、文化人類学、観光地理学を学ぶ傍ら、大手旅行会社での添乗・実務業務に没頭。日本文化を守り伝えていく“地域活性化”を志し船井総合研究所入社。
    宿泊施設のマーケティング戦略立案から、具体的な販促実務までを主軸に置いたコンサルティングを展開。中でもインターネットを駆使したWeb販促&直販売上倍増ノウハウ&即時業績向上には定評がある。 世界に誇る日本文化を次代に語ること、、、をテーマに全国を日々巡礼中。
    2010年1月、日本の観光業の永続的発展を目指した株式会社観光文化研究所を設立。代表取締役に就任。
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    2019年12月17日

    「勝ち組観光地」ゆえの苦悩~飛騨高山の事例より~

    飛騨高山に出張でした。

    飛騨高山といえば、インバウンド客も多く、国内外からお客様が訪れる
    勝ち組観光地です。

    ただ、「勝ち組」がゆえに外部からの進出も激しく、ここ3年で17軒の
    ホテル(ビジネスホテル含む)が進出予定という話を会議で伺いました。
    この17軒のすべての客室が埋まったとして1日約2,000人宿泊することが
    可能だそうです。

    ・・・とすると、現在の飛騨高山の年間宿泊者数が140万人。
    新規ホテルの平均稼働率が6割程度としても2000人×365×6割=40万人強増える
    ことになります。

    訪問先の旅館様では、「旅館」という切り口でお客様に評価いただき1泊2食で
    ご宿泊いただいているので、素泊まりや1泊朝食の比率はほぼ0ですから競合
    しません。
    しかし、「働く人」と考えた時に益々競争が激しくなると危機感をお持ちでした。

    個人的には1日2,000人宿泊客が増加したときの「輸送力」は大丈夫なのか?と
    思ってしまいました。

    「勝ち組観光地」が外部の資本が参入しどのように「成って」いくのか?
    しっかりと注視し、対策を打っていただきたいと考えております。