• プロフィール

    Author:大坪敬史

    大坪 敬史
    関西学院大学 文学部地理学科卒。
    民俗学、文化人類学、観光地理学を学ぶ傍ら、大手旅行会社での添乗・実務業務に没頭。日本文化を守り伝えていく“地域活性化”を志し船井総合研究所入社。
    宿泊施設のマーケティング戦略立案から、具体的な販促実務までを主軸に置いたコンサルティングを展開。中でもインターネットを駆使したWeb販促&直販売上倍増ノウハウ&即時業績向上には定評がある。 世界に誇る日本文化を次代に語ること、、、をテーマに全国を日々巡礼中。
    2010年1月、日本の観光業の永続的発展を目指した株式会社観光文化研究所を設立。代表取締役に就任。
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    2007年08月08日

    客層別対応

    顧問先の施設さまから面白い話題を伺いましたので紹介いたします。

    「お客様の層が多様化した」
    ⇒当初はネットで新規客を増やしたせいかと思ったがその限りではない。
    ⇒直予約、AGT予約に問わず多様な価値観を持ったお客様が増えているので対応に苦慮する。

    具体的にどういうことかというと、これまた他の施設で伺った話です。
    夕食に野山で採れたての“ふきのとう”を出し、その説明をお客様にすると

    ・「えっ。すごいですね。こんなものが旅館ででるなんて。こういった地域の産物が食べたかったですよ」と喜ぶお客様もいれば

    ・「えっ。原価タダなものを出しているんですか?」というお客様もいるとのことです。

    従来であれば、あるていど均一の価値観を持ったお客様が、同一旅館に訪れていましたが、いまはどうもそうではなくギャップが激しいようです。前述の話だと、前者のお客様のほうが傍目に豊かな人生を送っておられる・・・という個人的な想いはありますが、後者のようなお客様もいらっしゃることは事実です。

    宿側からすれば
    ①多種多様なお客様に対応する
    ②事前情報を発信して、宿にあうお客様にご来館いただき、最大限のお客様を満足させる
    の2つの対応があります。

    以前、ある施設さまで
    「選んでいただくお客様の満足のためには、選んでいただけないお客様の比率があがっても仕方ないと考えております」との御言葉を教えていただきました。まさしく至言であり、客層が細分化していく現状をふまえ、ターゲットを見据えた旅館経営が求められる時代になったと考えます。

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