• プロフィール

    Author:大坪敬史

    大坪 敬史
    関西学院大学 文学部地理学科卒。
    民俗学、文化人類学、観光地理学を学ぶ傍ら、大手旅行会社での添乗・実務業務に没頭。日本文化を守り伝えていく“地域活性化”を志し船井総合研究所入社。
    宿泊施設のマーケティング戦略立案から、具体的な販促実務までを主軸に置いたコンサルティングを展開。中でもインターネットを駆使したWeb販促&直販売上倍増ノウハウ&即時業績向上には定評がある。 世界に誇る日本文化を次代に語ること、、、をテーマに全国を日々巡礼中。
    2010年1月、日本の観光業の永続的発展を目指した株式会社観光文化研究所を設立。代表取締役に就任。
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    2020年01月18日

    JAPAN RAIL PASSの問題点

    春節のせいもあり、特に今のシーズン外国人観光客の皆さんが多い時期です。

    昨日も高山~名古屋のワイドビューひだも大混雑していました。

     

    多くの外国人観光客の皆さんが、JAPAN RAIL PASSを使ってJRで移動されて

    います。普通車利用で大人¥29,650円で7日間全国のJR乗り放題という破格の

    チケットです。国策としての観光振興を後押しするものでしょうが、混雑時期に

    多くの問題が発生します。

     

    そのうちの一つが「過剰混雑」。JRは混むと予測がついていても、よっぽどのこと

    がないと車両を増やさないので、冬の高山(特に春節時期)など大混雑が発生します。

    そこで、正規料金を払っている日本人よりも安いチケットをもっている外国人観光客の皆さんが

    優遇される、というおかしな話が発生します。何も高山だけではなく、全国で同じことが

    起こりうるでしょう。

    特定の列車で、JAPAN RAIL PASSの枠(指定人数に達したら予約STOP)などを決めて

    いかないと日本人冷遇の状態は続いてきます。

     

    国として「富裕層をもっとよぶために高級ホテル50件追加!」などと言っているわりに

    チケット安売り施策を続けているわけですから、論理が破綻しています。

    人気路線はJAPAN RAIL PASSを使えなくして、周辺に波及させていくなど幅広い議論が

    行われるべきと考えるのは私だけでしょうか?