Author:大坪敬史
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
---|---|---|---|---|---|---|
« 4月 | ||||||
1 | 2 | 3 | 4 | |||
5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 |
12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 |
26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 |
今日、ある旅館をチェックアウトする時の話です。
「当館では、じゃらんNETから予約のお客様についてはクレジットカードのご利用をご遠慮いただいております」と唐突に言われました。
以前は確かにこういった類の話を聞きましたが最近はご無沙汰だったので正直驚きました。
ネットエージェントからの送客については手数料がかかる、、、と知っているお客様にとってはまだ理解できるかもしれませんが、そうでないお客様にとっては「?」な話です。
ネットAGからの送客は手数料がかかる
⇒クレジットカードを使われるとさらに手数料を取られるので「宿の利益を考えればクレジットカードは使ってもらっては困る」ということですが、果たして正しいことでしょうか?
昨今のお客様は旅行に現金を持ち歩きしません。
例えば家族4人で宿泊するとして1人15,000円×4=60,000円の現金など都会のお客様であれば、セキュリティーの面から現金など持ち歩きしないでしょう。
事実、大坪の顧問先施設様で宿への直接の予約ならクレジットカード可で、ネットAGからだと不可としている施設様は皆無です。顧問先施設様は「そんなことは宿の論理であって、それをお客様に押し付けるべきでない。クレジット不可とするなら全てのお客様を同列に扱う。もっというと、そんなことをするぐらいならネットAGから集客しない」というお考えをお持ちです。
お客様の立場で体感したことを今後の糧に、、、と勉強になりましたがやはり後味の悪い体験でした。
羽田から朝一で山口宇部空港へ。
地方空港らしからぬ賑わいで正直驚きました。
東京から山口に行くには新幹線では時間がかかりすぎるのでしょう。座席は年末とあいまってほぼ満席。
観光の基本は交通手段の発達ですが、近年は東京からの路線整備が重視されすぎているような気がします。
毎日運行させる必要はないけど、地方空港同士を結ぶ路線があっても需要はあるのではないでしょうか?
タクシーに乗っていました。
(当然、都会ではなく観光地の)
観光客にまぎれて、あり得ないスーツ姿なので嫌でも目立ってしまいます。たいていタクシーに乗ると「お仕事ですか?」と聞かれ、「まあ、そんなもんですわ」と話が始まります。
色々なタクシー運転手さんがいます。
・景気が悪いと愚痴る人
・昼間から温泉ですか?と羨む人(まさか、旅館にコンサルティング指導に行きますとは言えませんので)
・仕事のついでに観光していると思い、郷土自慢をする人
そんな中、今日乗ったタクシーの運転手さんは丁寧に地元観光地の案内をし、おまけに観光パンフレットまでくれました。
これには正直驚きました。おまけにお仕事が早く終われば、「○×だけは見て置かれたほうがよいですよ」とまでおっしゃっていました。
バリ島に旅行中に、島のバスドライバーのホスピタリティに驚いたことがあります。観光を「生きる生業」とし、ゲスト(観光客)に対しどのようなサービスを行うべきかという点を考えているな~、と行動の随所に感じました。
しかし、正直日本でそのような「志」を持って観光業に従事している人がどれ程いるでしょうか?
翻って、今日乗車したタクシードライバーさんの「行動」にまだまだ観光地活性化としてできる地道な努力があるのだなと切に感じた次第です。
景観・食事もそうですが、「人柄に逢いたい」と思える点でバリは良い事例です。
今日は飛騨高山に行って参りました。
かれこれ、1年以上毎月高山に伺っていますが、今年は暖冬で未だ雪が積もっていませんでした。
ホワイトクリスマス、、、を期待していたのですが寒さのみ身に凍みるクリスマスに。
高山住民にとっては、過ごし易く大変ありがたい冬らしいですがスキー関連の仕事につかれている方々にとっては死活問題。
但し、明日以降は雪の予報があるらしく一安心らしいです。
観光業ってつくづく色々な要素に左右されます。
但し、条件は皆同じですのでその要素を「ウリ」に転化できるかが重要です。
本日訪れた本陣平野屋さんは、今年「和風クリスマス」というプランが大好評だったのこと。旅館でクリスマスなんて・・・という一般概念を打ち破った成果です。
バレンタイン・ホワイトデーもよりバージョンUPされたプランを考案中ということで楽しみです。
今日は伊豆の400年続く旅館さんに行って来ました。
そこでの女将から素晴らしいお話を聞いたので紹介します。
こちらの旅館さんは、400年以上続く老舗旅館さんです。つい先日あった話らしいのですが、
70代のお客様から「自分は30年前、おたくに泊まらせてもらった。ずっと行きたいと思いながら忙しくて行けずじまいの状態が続いたが、今度同窓会を開くことになったので、是非おたくで会を催したい。」と言って予約があられたとのこと。
通常の商売で30年ぶりのリピーターなど、皆無に等しいと思います。また30年間、想い続けれる(お客様の記憶・人生の一部)になることのできる旅館業という業種に改めて凄みを感じた次第です。
お客様に感謝され、その感謝に応えるためにお客様に接しておられる「女将」という仕事も素晴らしい仕事と感じました。
今日は、ある温泉旅館に泊まっています。
夕食をいただいていたら2組のインバウンドお客様がいらっしゃいました。聞けば、ドイツから日本にやってきた医者家族、シンガポールからのツーリストだそうです。
毎月30~40人の欧米系のお客様がいらっしゃるとのこと。
英語でインバウンド向けHPを立ち上げておられる施設さまですが、日本語版のHPからも予約が入るとのこと。
確かに、ある程度ネットを使える人であれば、グーグルの自動翻訳サービスを使えば、世界中どこの宿泊施設でも予約可能です。
「インバウンド=安い海外団体客」、と短絡的に捉えるのではなく「全世界にはまだまだたくさんの優良顧客がいらっしゃる。そのお客様に対してアプローチをする」という発想が必要になります。
日本の温泉文化、旅館文化は世界に誇るべきものともっと各宿泊施設もPRすべきと考えています。
ちなみに、今日宿泊している旅館の女将は英語ペラペラ。娘さんは、オーストラリアに語学留学と、目は世界に向いておられます。