Author:大坪敬史
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各省庁において、平成27年度の概算予算請求がHPに掲載されています。
作為的に、全体統括がされていないのか個々の省庁で資料の作り方が違うのですが、驚愕したのが
農林水産省 : 農林水産予算総額 23,090億円
に対し、
観光庁 : 観光庁関係予算総括表 総額 10,390百万円
作為的に「単位」をかえているとしか思えない資料です。
これを単位を合わせて比較すると
・農林水産省 23,090億円
・観光庁 103億3千900万円
と23倍もの開きがあります。
翻って、日本のGDP比で農林水産業がどれだけ経済貢献しているかというと、
という表が農林水産省に掲載されていました。
こちらも作為的に表だけ掲載し、文章にしていないのかはわかりかねますが、GDP比にすると約1.2%です。
対し、観光業は、観光庁の資料によると、GDP比2.3%となっています。
国の予算額は、農林水産省の1./23で、経済貢献度は1.9倍という観光産業。
もちろん、国策としての食糧自給率の問題などはあり、一概に農林水産省の予算を下げろという思いはありませんが、インバウンド振興で、国策で「観光」を盛り上げていこうという動きに対しての実態が伴った予算繰りではありません。
観光産業が農林族のような「族議員」を擁立できない事情もあるでしょうが、それであっても観光業者が支払っている税や雇用貢献度から考えても低すぎる数字です。
国側からは、観光産業の生産性UP・・・などと一方的なことを言ってはいますが、一丁前のことを言うだけの「予算」を観光産業につけているのでしょうか???
実態の数字から見ると、観光活性化の主体は「民」であり、「国」の貢献度は低い・・・という結果にしかなりません。
シンガポールやヨーロッパなどの観光依存度が高い国は観光予算をどう分配しているのか?、どのような戦略に基づいて予算付けをしているのか?などを調査研究している方はいらっしゃるのかどうか知りえませんが、「そのような議論」も、本当に観光立国を目指すのであれば必要であり、急務であると言わざるをえません。
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