• プロフィール

    Author:大坪敬史

    大坪 敬史
    関西学院大学 文学部地理学科卒。
    民俗学、文化人類学、観光地理学を学ぶ傍ら、大手旅行会社での添乗・実務業務に没頭。日本文化を守り伝えていく“地域活性化”を志し船井総合研究所入社。
    宿泊施設のマーケティング戦略立案から、具体的な販促実務までを主軸に置いたコンサルティングを展開。中でもインターネットを駆使したWeb販促&直販売上倍増ノウハウ&即時業績向上には定評がある。 世界に誇る日本文化を次代に語ること、、、をテーマに全国を日々巡礼中。
    2010年1月、日本の観光業の永続的発展を目指した株式会社観光文化研究所を設立。代表取締役に就任。
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    2016年02月23日

    左前は天国に行くときに

    飛騨高山に出張でした。
    春節は終わって一段落しているかと思っての訪問でしたが、インバウンドのお客様で賑わっていました。

    訪問先の旅館様でドイツ人観光客のお話に。
    グループ様のお越しで、浴衣初体験だったらしく、お互いに撮影しあいでなかなか料理を食べるまでに時間がかかったそうです。
    その中で苦労したのが、浴衣の着方。

    日本人でしたら、浴衣は右前が常識ですが、なんせ初体験だったので「左前」に着ておられる方も多かったとか。
     ※ 右前:自分から見て右側の襟を下にして、それから左側の襟を上から重ねる着方。

    そこで、通訳さんに「浴衣は右前ですよ」と翻訳してもらい、身振り手振りで案内されたそうなのですが、さすがドイツ人「なぜ?」と理由を求めてこられたとか。

    そこで女将さんが「浴衣を左前に着ることは天国へ行くときの着方です」とおっしゃって、翻訳していただくとドイツ人の方々も納得されて着付けをしなおされたそうです。

    ただ単に「日本文化だから」と言い切ってしまうことは簡単ですが、それは異文化の押しつけにしかなりません。
    このように機転をきかせた翻訳は、より深い文化理解のためにも必要と感じた次第です。

    ■観光文化研究所公式HPはコチラ。

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