• プロフィール

    Author:大坪敬史

    大坪 敬史
    関西学院大学 文学部地理学科卒。
    民俗学、文化人類学、観光地理学を学ぶ傍ら、大手旅行会社での添乗・実務業務に没頭。日本文化を守り伝えていく“地域活性化”を志し船井総合研究所入社。
    宿泊施設のマーケティング戦略立案から、具体的な販促実務までを主軸に置いたコンサルティングを展開。中でもインターネットを駆使したWeb販促&直販売上倍増ノウハウ&即時業績向上には定評がある。 世界に誇る日本文化を次代に語ること、、、をテーマに全国を日々巡礼中。
    2010年1月、日本の観光業の永続的発展を目指した株式会社観光文化研究所を設立。代表取締役に就任。
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    2025年05月28日

    帰国子女にはご用心

    あるクライアント先様伺った話です。

     

    クライアント先様にご宿泊なさっているインバウンド客(日本語話せず)のお客様が、前泊地で

    忘れ物をされ、そこからクライアント先様に荷物を送る手配をしても日数的に間に合わず、インバウンド客

    のお客様が次に泊まる宿に荷物を送ってほしいので助けてくれないか?とのご要望があったそうです。

     

    早速、クライアント先様から前泊宿泊宿に電話し、内容を確認してもらうと忘れ物があったらしく、

    電話の目の前にいる不安そうなインバウンド客のお客様に「良かったですね。前のホテルで見つかったそうです!」

    とおっしゃったそうです。すると、電話口の向こうのオペレーターが「私と話をしている時に他の人と話をしない

    でください!」と強い口調で言われたそうで絶句されたと・・・。

     

    まず、

    ・インバウンド客のお客様が宿泊客として宿泊していた「お客様」ということ

    ・そして、そのトラブルを次の宿泊地の業界関係者が連絡してきたということ

    ・電話口には、状況確認の為、その「お客様」がいたということ

    ・そもそも、同じ業界で働く「仲間」に対する口調ではない・・・

    と信じられないような電話対応で絶句されたそうです。

     

    ただ、観光業界ではこういった「日本語を話せるけれども・・・」という帰国子女人材がかなり

    おられ、旅行業界などでも問題になっているという話もあるそうで・・・。

     

    「日本語を話せる」ということと「通じ合える」とは全く別問題ということと、同じ業界なのですから

    「お互い様」といった心を持って仕事に当たりたいものですね。