• プロフィール

    Author:大坪敬史

    大坪 敬史
    関西学院大学 文学部地理学科卒。
    民俗学、文化人類学、観光地理学を学ぶ傍ら、大手旅行会社での添乗・実務業務に没頭。日本文化を守り伝えていく“地域活性化”を志し船井総合研究所入社。
    宿泊施設のマーケティング戦略立案から、具体的な販促実務までを主軸に置いたコンサルティングを展開。中でもインターネットを駆使したWeb販促&直販売上倍増ノウハウ&即時業績向上には定評がある。 世界に誇る日本文化を次代に語ること、、、をテーマに全国を日々巡礼中。
    2010年1月、日本の観光業の永続的発展を目指した株式会社観光文化研究所を設立。代表取締役に就任。
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    2007年06月28日

    澳門香港旅路考察Ⅰ~澳門観光客

    澳門:ターゲット観光客 ⇒ 中国、韓国
    香港:   〃     ⇒ 欧州

    今回、澳門カジノ・主要観光地を廻ってみての率直な感想です。カジノのあるホテルロビー、調度品、置物、従業員のホスピタリティを見ても対ヨーロッパ向けに洗練されておらず「まぁ、カジノで遊べばOK」という空気が漂っていました。マカオカジノに居る全ての観光客を10とすると、中国ツーリスト6、韓国ツーリスト2、その他を日本人・ヨーロッパ系観光客と見受けられました。

    本場、ラスベガスのカジノには行ったことがありませんので、カジノのイメージを膨らませていった分、反動が大きかったです。まず、うるさい・さわがしい・従業員の態度が横柄、、、と「カジノ」という『文化』ではなく、「娯楽場」、「賭博場」と化してるように私は感じました(個人的意見ですので、それが全てではありません。)

    日本でもパチンコ店には入ったことがなく、また行きたいとも欠片も思っていない私の感覚ですので、澳門カジノが好きで好きでたまらない!という方には不快かもしれません。このような少々冷めた視線でカジノを見つめると、クオリティーの高くない空間には欧州系観光客の足は向かないということかな?とも感じました。但し、騒ぐことを良とする集団にとっては、これ以上ない観光地でしょう。実際、澳門カジノの主要ターゲットは中国人であることは間違いありません。その集客力には非常に感嘆すべきものがあります。その証拠に現在建設中のベネチアンホテルの客室数は全3,000室、かつALLスイートというものです。この部屋を埋まりきることを想定しての開発でしょうから、これからも成長予測を立てているのでしょう。

    世界は広く、まだまだ見知れるマーケットで溢れていますね。但し、こういった観光ニーズを取り込むことは「主体性」が必要です。戦略的に取り込む分については否定すべき点はありませんが、無為にこういった客層を取り込むことは非常に危険なことでもあります。

    ↓ウェスティンリゾートマカオからの月夜
    澳門月

    ↓ウェスティンリゾートマカオからの夜景
    澳門夜景

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