
Author:大坪敬史
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先日とある旅館の女将さんより伺った話です。
40年来のお馴染みのお客様がお亡くなりになったとのことを、その方の息子さんよりご連絡をいただきました。
その息子さん曰く、お亡くなりになられる前に“もう一度、○○旅館に行きたい”という願いがかなうことなく旅立たれたようです。
電話口で女将と話をされる中で、先方も感極まって泣き出され、女将さんも一緒に電話口で泣かれたそうです。
息子さんも「もう一度、連れて行ってやりたかったのだが、願いがかなわなかった。なので、せめて遺骨だけでも○○旅館の目前の海に散骨させてしたい」とおっしゃられ、今後お越しになられるとのことです。
人生の最後の願いとして「願われる存在」。
旅館には、こんな素晴らしい一面もあるのだと改めて感じました。