• プロフィール

    Author:大坪敬史

    大坪 敬史
    関西学院大学 文学部地理学科卒。
    民俗学、文化人類学、観光地理学を学ぶ傍ら、大手旅行会社での添乗・実務業務に没頭。日本文化を守り伝えていく“地域活性化”を志し船井総合研究所入社。
    宿泊施設のマーケティング戦略立案から、具体的な販促実務までを主軸に置いたコンサルティングを展開。中でもインターネットを駆使したWeb販促&直販売上倍増ノウハウ&即時業績向上には定評がある。 世界に誇る日本文化を次代に語ること、、、をテーマに全国を日々巡礼中。
    2010年1月、日本の観光業の永続的発展を目指した株式会社観光文化研究所を設立。代表取締役に就任。
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    2024年09月06日

    資本の論理と地域ブランディング

    飛騨高山に出張でした。

     

    1ヶ月ぶりの訪問でしたが、駅前にケバケバしいドラックストア(免税を謳う)

    が出来ており絶句しました。地元の方に伺うと、様々な事情で出店してしまった

    店舗のようです。

     

    飛騨高山はご存じの通り、相当なインバウンド客がお越しになっています。

    そのインバウンド客目当ての店ですが、これもある意味オーバーツーリズム

    なのか?と。

     

    つまり、一定のインバウンド客を目的に地元以外の資本が入り、地域ブランドや

    ツーリストが求めるイメージを阻害するような店づくりを行い、結果的に地域の

    ブランド力を削いでしまう・・・という寒い話に。

     

    長年地域を愛する人たちが築いてきた資産に、地域外の資本が「儲かるから」と

    いって参入してきて、地域のブランド力を下げるという日本全国どこにでも

    起こりうることが起こってしまった・・・とも言えます。

     

    資本の論理を否定はしませんが、安易な考えでの参入は地域にとってもマイナスで

    あり進出してきた資本にとっても良い成果を得られることはないでしょう。