• プロフィール

    Author:大坪敬史

    大坪 敬史
    関西学院大学 文学部地理学科卒。
    民俗学、文化人類学、観光地理学を学ぶ傍ら、大手旅行会社での添乗・実務業務に没頭。日本文化を守り伝えていく“地域活性化”を志し船井総合研究所入社。
    宿泊施設のマーケティング戦略立案から、具体的な販促実務までを主軸に置いたコンサルティングを展開。中でもインターネットを駆使したWeb販促&直販売上倍増ノウハウ&即時業績向上には定評がある。 世界に誇る日本文化を次代に語ること、、、をテーマに全国を日々巡礼中。
    2010年1月、日本の観光業の永続的発展を目指した株式会社観光文化研究所を設立。代表取締役に就任。
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    2021年07月18日

    パッケージツアーの文化誌

    を読みました。

    「旅行会社」の視点で「パッケージツアー」がどのように企画され、販売されてきたのか

    という軸で歴史的に描かれています。

    私が生まれる前の時代の「パッケージツアー」も掲載されており、勉強になりました。

     

    ただ、昨今の旅行会社衰退の要因の一つである「旅行会社優位」の視点で書かれていることが

    近年の「ネット&個人予約」に負け続けている要因であることも実感できる内容でした。

     

    人々が自由に情報を得ることができなかった時代、独占的に情報をえて、独占的な市場で

    商売をしてきた「旅行会社」はインターネットの台頭により「人々が自由に情報を得ることができる」

    状況を理解せずに商売を続け、衰退し続けています。

     

    一方、インターネット時代以前、宿が自由にタイムリーに情報を発信したり、企画したりしても

    自らで販売できる市場が(相当な資金を投じない限り)作れませんでした。

    翻って現在、インターネット発展に伴い、宿が自由に「企画」し、「情報発信」できる時代になりました。

    お客様と最終的に接する宿より、事務所で宿や地域のことを深く知らずに企画している旅行会社

    が良い企画を作れる道理はありません。

    本書は「旅行会社からみた旅行」を描いており、供給側(宿や鉄道や航空産業など)から見た旅行の

    視点が描ききれていません。

     

    著者は旅行会社の未来に、「今までの時代を前提」に楽観的未来を描いているように読み取れましたが、

    実際はそうならないことを現場のコンサルティングを通じて実感しております。