• プロフィール

    Author:大坪敬史

    大坪 敬史
    関西学院大学 文学部地理学科卒。
    民俗学、文化人類学、観光地理学を学ぶ傍ら、大手旅行会社での添乗・実務業務に没頭。日本文化を守り伝えていく“地域活性化”を志し船井総合研究所入社。
    宿泊施設のマーケティング戦略立案から、具体的な販促実務までを主軸に置いたコンサルティングを展開。中でもインターネットを駆使したWeb販促&直販売上倍増ノウハウ&即時業績向上には定評がある。 世界に誇る日本文化を次代に語ること、、、をテーマに全国を日々巡礼中。
    2010年1月、日本の観光業の永続的発展を目指した株式会社観光文化研究所を設立。代表取締役に就任。
    月別の投稿
    2009年4月
    « 3月   5月 »
     12345
    6789101112
    13141516171819
    20212223242526
    27282930  
    2006年12月から「毎日」更新中!
    ブログ内検索
    2009年04月02日

    ホテルに見る「レベニューマネジメント」の限界

    上記は一休.comというネットエージェントサイトです。

    私が社会人になってかつてないほどに東京のホテルが安く泊まれます。地方都市に至っては検索する度にわが目を疑うくらいの料金になっています。宿泊産業には「レベニューマネジメント」という収益を最大化させる手法がありますが、これがマイナスに働いている結果でしょう。

    これはホテルの客室が「需要>供給」の時代はプラスに働きますが、「需要<供給」の時代には上記のような泥沼状態に陥ってしまいます。そもそも、価値を「泊まること」だけに重点を置きすぎた結果でしょう。
    例えば、100人のお客様の宿泊需要があり、50室の客室しかなければ価格を上げても問題ありませんが、25人のお客様の宿泊需要に対して50室もの客室があれば当然、「価格競争」にも陥ります。現在においては圧倒的に後者の状態であることが、間違いないでしょう。

    「宿泊する」という一義的な価値にのみライトを当てすぎた販売戦略をとった為の結果ですから、この状況を打開するには「宿泊以外」の付加価値を創出することが求められます。そう考えると旅館はホテルに比べ「遅れている」といわれ続けてきましたが、「価値創出」の点においてはホテルよりも優位性があるのかも知れません。

    ブログランキング参加しております。更新の励みになります。

    にほんブログ村 旅行ブログへ人気blogランキングへ人気ブログランキング【ブログの殿堂】