日経新聞夕刊にウインドーダイナー 飲食店の招かざる客
という記事が掲載されていました。
以下は記事のGeminiでの要約です。
記事によると
外国人客が多い喫茶店で、店員が「ワンアイテムパーパーソン」と英語で連呼する場面から始まります。
これは、「ウインドーダイナー」と呼ばれる、席を占領する割に人数分の注文をしない客の問題を提起しています。
こういった話、全国でも特に観光地に立地する飲食店では多く聞かれるようです。
日本だけではなく、世界中で広がっているという現象に驚くと共に、店側の対策もグローバルスタンダード
化しないと、経営が立ちいかなくなると感じた記事でした。
先日、新潟空港近くのロードサイドにある地元でも有名な和菓子屋さんに立ち寄りました。
以前より、店員さんが少なくなっており、レジで待つような状態の時はそっと店を出る
のですが、その流れがさらに加速していました。
店頭に「12:00~13:00は昼休憩の為、休業します」とのポスターが貼られて
おり驚きました。
土地の借入から建物、人件費を鑑みても営業時間を絞ることは経営上望ましくありませんが、
それでも人不足で営業できない、という状態なのでしょう。
ドミナント戦略で多店舗化してきた店も、人手不足の波には勝てていないことがわかり・・・。
旅館でも夕食は20:00までに終わらせてください。それ以降はスタッフがおりません、的な
話も現実味を帯びてきています。
そういえば、市中の飲食店でも閉店近くになると顧客を追い出すような接客もあると聞いて
います。これだけ世の中が人手不足なので、旧来の営業形態を全業種で見直す時期なのか
もしれませんね。
GWの予約状況がどうなっているのか?とじゃらんの「GW(ゴールデンウィーク)に泊まれる宿」を
見てみました。
※兵庫県:どのエリアも満室の宿がありません・・・。
傾向的に九州や四国などでは5月に入ってのGWは空室が少ない感を受けましたが、それ以外の
地域ではまだまだ予約できる状態です。
ユーザーの不景気感+宿側の原価高騰による料金UPの両方の側面が要因でしょうが、全国的に
マズイ状態が見て取れます。
もちろんGWといえど、直前予約は多く発生するでしょうが都市圏から遠い地域は、そう気軽に
行くこともできないので難しくもあります。
インバウンドで・・・の記事も多く流れてきていますが、実際の予約状況を見るとそう
楽観ばかりしていられない現状が見て取れます。
全国的に夏日が発生したようですが、神戸も一気に夏になりました。
こうなると衣替えの時期も過去の気候に合わせるのではなく、現在の気候に合わせ
前倒しした方がよいのでは?と思います。
さすがに公共交通機関は気温に合わせ、冷暖房を入れるでしょうが、先日の新潟空港しかり
大型施設では的外れな空調を行い、それに伴って体調不良を起こす人も出てくるでしょう。
吉田兼好は「家のつくりようは夏をむねとすべし」と述べていますが、これは寒さ対策は
着こんだりで対処可能だけれども、暑さにはどうしようもないというところからきています。
吉田兼好が生きた鎌倉時代末期は今から700年以上前ですが、確実にその時代より暑くなって
きており、熱中症などの知見も広まってきているのでビジネスシーンなどでも臨機応変で服装
を選んでも良い、とすべきです。
長崎に出張でした。
神戸を始発で出発した時は肌寒かったですが、長崎につくと雨ということもあり
既に梅雨並みの暑さでした。20℃を越え、霧の中のレンタカー旅路で、帰路ガードレール
に突っ込んで警察車両が来ている場面にも遭遇しました。
地元の公的機関のステッカー張ってあった車両でしたので、慣れている地元の方でも
坂道+カーブ+霧は鬼門のようです。
訪問先の旅館様では、先日某大手旅行会社の担当者が訪ねてきており、「万博の影響で
バスがなく、団体旅行が組めない」という話があったそうです。
確かに、万博までのバスルートは整備しているようですが肝心の乗客は・・・。
事実、本日の訪問先様でも「万博に行く」という意見はなく、大阪まで行く機会があれば
「万博よりUSJ!」とのことでした。
空気運んでいるようなバスが舞洲に散見されないことを願うばかりです。
伊豆に出張でした。
訪問先の旅館様の近くにある郵便局が閉鎖になった、というお話を伺いました。
明治中期から存在していた郵便局だったとのことですが、
・地域人口の減少
を理由に上場している企業としての資本の倫理からの結果かと思われます。
こういった地方利便性の減退は過疎を益々過疎に追いやってしまいます。
郵便局のみならず、地方公共交通機関は風前の灯であり、その解決策の一つの光が
「観光客」であることは間違いありません。
地方人口減少の中、「移動する」のは観光客であり、今後は地方の地元民の利便性を
ある程度犠牲にしてでも観光客に利便のよいようなダイヤなどを構築していかないと
路線そものもが維持できない状態になっていくでしょう。
解決策の一つとして期待されていたライドシェアが骨抜き状態にされている中、
地方の足が全くなくなる「地獄」に至るまで動きがないという話にならないよう「今」
対策をしなければな~と思った次第です。
新潟に出張でした。
陽射しは強かったですが、風もきつく体感温度は神戸よりも低かったですが、
田んぼの雪も溶け、そろそろ春に近づいている感がありました。
訪問先の施設様は昨年の北陸応援割の時期ほどではありませんが、堅調な業績で
何よりでした。
原価高騰による単価UPの話も他クライアント先様事例をお伝えし、価格弾力性のある
施策を行っていただきました。特に繁忙時期に顕著な成果が出ます。
同じ売り方を続けていくと、結果的に利益が出ない世の中になりつつあるので、メリハリ
の効いた単価UPが必要です。
飛騨高山に出張でした。
イースター休暇の影響で欧米インバンド客が多く、春休みとあって多くの人で
賑わっていました。訪問先の旅館様も景気のよい話満載でした。
そんな中、すし部門の店長からセット商品を頼んでシェアするインバウンド客に
難儀しているという話がでて、テーブルチャージを設けては?という流れになりました。
お国柄の文化もあるでしょうが、その国の文化に合わせていては商売になりません。
お一人様1注文お願いしますと言うとサーモンや鮪2貫頼んで長時間滞在もあるそうです。
飲食部門の世界でもインバウンド対応が必要と実感した出来事でした。
引き続き新潟に出張でした。
訪問先の旅館様で、現在新潟空港に就航している韓国便の数が週3便から5便に増えることが
決まった、という話が会議で出ました。
確かに今冬も韓国ツアーの方々が多くお泊りになられていましが、日本人客とのトラブルもなく
皆さん旅行マナーは下手な日本人よりも良いくらいです。私も大浴場で一緒になったこともあり
ますが、以前のようなハチャメチャなメにはあわず、普通に入浴できていました。
以前は他の地域ですが、部屋でキムチ焼かれて大変だった、的な話を聞きましたが、最近は
そうでもないようです。インバウンド客も全てOK、NGではなく特定の国の特定のツアー会社
との提携であれば、いわゆる日本旅館の常識も担保されるのだな~と感じました。
「差別」という話ではなく、お互いの商習慣の中での折り合い、もっといえば文化の折り合い
がつけば日本に旅行いただくことは大歓迎ですね。
娘が関西国際空港経由で海外に行くことになったので、「インバウンド丼的なもの撮ってきて」
とお願いすると、↓の写真が送られてきました。
国内のラーメン単価は、一般的に1,000円を超えると客足が遠のくと言われていましたが、こちらの
店舗での販売単価は1杯4,600円と度肝を抜かれる金額です。
関西国際空港は言わずとしれたオリックス連合が運営を受託し、利益ベースでの考え方の経営を
されているので、売れない商品はおかないスタンスかと思われます。
他のラーメンもインバウンドバブルに湧いていない国内市場から考えると高値の部類に入るでしょう。
宿泊単価しかり、こういったインバウンド需要に応じた値段設定は批判されがちですが、私はそうは
思えません。売れる場所で、売れる商品を構築しているだけの話であり、こういった単価に触れたインバウンド客が
地方に旅する「だけ」で物価の安さにまず驚いてくれます。
「安さ」だけが人を感動させる要素ではもちろんありませんが、そういったことを日本全体でPRすることも
インバウンド活性化につながります。
大阪のホテルの素泊まり料金で、地方の旅館だと1泊2食で●●牛まで付いてきます!というのが
インバウンド視点でしょうから、そういった点の告知も重要です。
批判覚悟で言ってしまえば、昨今の日本国内マーケットでは、先進国(インバウンド訪問地域)と
発展途上国(インバウンド不毛地帯)の「料金」が入り乱れている状況であり、先進国(インバウンド訪問地域)
地域を旅した人が発展途上国(インバウンド不毛地帯)に旅すると、「値段」だけで感動する要素があると
いうことです。