引き続き新潟に出張でした。
訪問先の旅館様で「ふるさと納税」を活用したご宿泊が増えてきたという話を
伺いました。
以前からOTA経由や他サイトでの申し込みでふるさと納税は活用できましたが、先月から
自社サイトでもその仕組みを導入し告知したところ
「どうやってやるの?」というお問い合わせが増えたそうです。
皆さん、興味はあるけれどもやり方がわからない・・・ということらしく現地で対応されている
そうです。
「ふるさと納税」、納税額が多い人ほど当たり前のようにやっているのかと思っていましたが、
案外そうでもないのか?と実感しました。旅館側ではご本人様のふるさと納税適用額はわかり
ませんが、「●●円分の納税が可能」という前提でお手伝いすることは可能です。
様々な国の制度がありますが、実際に理解して活用しきっている人は想定以上に少ない・・・
ということがよくわかる事例でした。
あるクライアント先様で最近「紅葉はいつ頃ですか?」というお問い合わせが
よくあるという話を伺いました。
自然のことですから明確な回答はできませんが、以前よりはSNS等なので紅葉情報が
流れていますので、そちらを参考にされているお客様も多いことでしょう。
また、「どの部屋が紅葉がきれいにみえますか?」というお問い合わせもあり、各人で
感覚で言ってしまうとトラブルので見解の統一を行いましょう、という話になりました。
どうせ旅行にいくならベストシーズンを狙うお気持ちはよく理解できますが、旅では思いがけない
風景に出会い心に残ることもあります。コスパ、タイパの言葉通りに行動してしまうと、本来
人が持つ「楽しみを発見するチカラ」が欠如してしてしまう・・・と感じるのは私だけでしょうか?
ANAではトクたびマイルという、直前予約でマイル数減額で搭乗できるサービスがあります。
ただ、直前の予約しか適用されないのでどれほどの需要喚起になっているかは謎です。
宿泊業も直前割引より、事前に需要予測して料金を決める仕組みに移行している中、
宿:直前だと高い
移動手段(ANA):直前で安い
というアンバランスが生まれてしまいます。
それよりもある程度はやい段階から需要予測の上で安い航空券なり、こういったサービスを
展開した方が実需は取り込めますが、そうはなっていないことを見るとイールドマネジメントの敗北と
言わざるをえません。
航空需要喚起できていないことが一番の問題であり、それを場当たり的な対策でしのがなければ
ならないことに無理が生じています。
宿泊業も業界全体で「コウ」ならないよう、宿や観光地の魅力UPに努めなければなりません。
料金だけ、安いだけの戦いになると悲惨です・・・。
酷暑が終わりに近づき、それでもかつての真夏並みの気温ですが若干涼しくなってきました。
ここにきて、酷暑期間中はほとんど見ることがなかった蚊を見るようになってきました。
暑すぎると生きられない生物とのことですが、これだけ気候がかわると生き物の生態は
変ってきてしまいます。
旅館においても、山の中や海に面した場所に立地している場合が多く、専門の害虫(害獣)駆除業者
を定期的によび、対策をとっている事例も多いですが、それらの見直しも必要です。
より熱帯に近づいたことにより活性化する害虫(害獣)もあり、これまでの対策だけだと対処しきれない
場合もあります。
こういった対策はプラスの効果を生むものではありませんが、宿の防御力を高める効果があります。
気候変動によりこういった対策コストが増えていくであろうことが悩みの種でもあります。
総理が辞任した期待感で日経平均株価が過去最高値を更新しました。
マーケットの期待は心理ですが、皮肉も極めり・・・という状況です。
資産効果で気を良くした人たちが旅行しれくれれば良いのですが、先行き不安という
心理から上振れの期待は難しいかもしれません。
ただ、酷暑・万博開催という期間が終わりに近づき、お客様の動きが活発になっているのも
確かです。既に秋のもの日(繁忙日)や年末年始の期間が埋まりつつあるクライアント先様
もあり、旅行の動きが戻ってきました。
せめてこの動きを止めぬよう、馬鹿な政治論争はやめてもらいたいものですが、それこそ
全く見通しがたたないことが難儀です。
今朝の日経新聞に
「ANA・JAL、苦肉の協業 空港8割で共通改札機 国内線赤字、コスト減狙う グラハン資格、一部で統一」
という記事がありました。
要約すると
ANAとJALは国内線の採算確保のため、手荷物検査や搭乗ゲートのシステムを共通化するなど協力関係を深めている。円安による燃料費高騰や、オンライン会議の普及によるビジネス客減少、LCCとの価格競争激化が背景にあり、主要6社の国内線事業は2024年度に実質的な営業赤字に転落した。ANAやJALは国際線の利益で補填しているが、国内専業の中堅航空会社はさらに厳しい状況に置かれている。フジドリームエアラインズ(FDA)やAIRDO、ソラシドエアなども、JALとの連携強化や地上業務、運航管理システムの共通化などでコスト削減を図り、生き残りを模索している。
確かに、コロナ禍以降飛行機に乗っていても私のようなビジネス客は減りました。
変わりに観光客やインバウンド客を多くみかけるようになりましたが、特に国内観光客は
タイムセールなどの安い運賃で乗っているのでしょう。
そのタイムセールなどで航空券を大量に安く売るので株主優待券の価値が下がり、難儀しています。
ビジネス運賃も設定のある路線もありますが、異様に高く株主優待券を使っての移動をしている路線も
あります。
イールドマネジメントの完全なる失敗が起こっていますが、ここから立て直すには至難です。
利益重視になり益々融通の利かない運賃形態になる見込みですが、そうなった時の需要減退
は目も当てられません。JRのように鉄道網を縮小させて不動産業を重視するような戦略もとれない
中、空の移動が結果的に不便になっていかないことを願っております。
熱海に出張でした。
訪問先の施設様で「熱海の若者旅行」についての話がでました。
熱海の街は日中は若者で溢れかえっているけれども、夕刻につれ白髪交じりの方々が増え、
若者はそれぞれのホームタウンに帰り、白髪交じりの方々が熱海の宿泊先に向かう・・・というものです。
ただ最近はお洒落な店も夜営業するようになり、素泊まりで泊まり熱海の街で夕食をとり、
朝食は食べないという若年層のお客様が多くなったとのことです。
8月もそういった客層が多く泊り、蓋を開けてみれば結構な繁盛具合でした。
「若年日帰り層の取り込み」について継続して協議していこうという話になりました。
日帰り客は観光地の賑やかしにはなりますが、その先の宿泊をどう取り込むかを考えないと
継続的な発展はあり得ません。
8月の最終日ですが、残暑ならぬ猛暑が続いています。
ただ、地方に行くと朝晩は涼しくなってきているので、出張の服装が悩ましい
ところです。
飛行機や新幹線に乗っても、スーツ姿は激減しています。服装のクールビズも以前より
聞かなくなりましたが、もはや「当たり前のこと」として認知されているのでしょう。
こう猛暑が続くと服飾業界の変化も大変なようですが、宿泊業界も考え方を変えなければ
なりません。
特に冷涼地でないエリアや、インバウンドが押し寄せていないエリアについては
猛暑、酷暑でもお客様が来館する「動機」を地域と共に考えていかないと自粛の被害に
見舞われてしまいます。
まだまだ暑さが続きそうですので、そんな中でもお客様がいらしている事例を見つけていきたく
考えております。
地方の空港、活路は「経由客」
とういう記事を読みました。
以下、要約内容です。
地方空港がインバウンド(訪日外国人)の増加を追い風に乗降客数を伸ばしています。2024年の乗降客数は10年間で21.7%増加し、国内全空港の伸びを上回りました。特に長野県が2.7倍、和歌山県が2.1倍と高い伸びを示しています。長野県の松本空港は、大都市の空港を経由するインバウンド誘致が成功し、外国人延べ宿泊者数が大幅に増加しました。茨城空港や南紀白浜空港も、それぞれ運用制限の撤廃やビジネス利用の増加で乗降客数を増やしています。地方空港が持続的に発展するためには、国際チャーター便だけでなく、大規模空港からの乗り継ぎによるインバウンド誘客や地域の魅力発掘が重要であると指摘されています。
そうはいいつつ、成功事例で挙げられている松本空港ですが、今秋ダイヤから
神戸からの便数が減り、1日1便となりビジネスでは使えない路線になりました。
インバウンドを見越すのか、日本人客を大切にするのかで方針は変わるでしょうが、時期によって
ころころ変わるダイヤは結局使われなくなっていきます。
又、松本空港は陸の孤島でレンタカー屋もありますが、運行時間に合わせた営業時間形態に
なっておらず改善項目はまだまだあります。
提灯記事にならぬよう、実態を書いてもらいたいのですが、今のマスコミにそれを期待するのは
難しいことなのでしょう。
引き続き、群馬に出張でした。
朝は涼しく気温は10℃代。朝風呂で入った露天風呂で、久々に顔にあたる風が涼しかったです。
ただ、明日以降は酷暑予報が出ているので気温差に注意ですが、地方の山岳部は既に初秋を感じる
ことができます。
猛暑で散々「外出自粛」と叫んでいたので、涼しくなれば「今まで家にこもっていた分、観光に行きましょう!」
的なことも言ってもらいたいものです。
訪問先の旅館様での秋の予約がネット+電話でガンガン入ってきていました。
夏で様々な事象に対して弱気になっているので、一旦頭をリセットして「強気モード」でことに
あたる姿勢が重要です。